こんにちは、ダイチです!
今回は、中高生や受験生のためのスケジュールについてのお話をします。
せっかく、手帳やスタディープランナーを使っているのに、スケジュールをなんとなく立てている人は非常に多いです。
過去の僕もそうでした。
ところで、計画とスケジュールの違いって何?
計画とスケジュールの違い
まず、計画とスケジュール(予定)の違いを話しておきます。
計画は何か物事を行うにあたり、その方法や手順を考えることです。
つまり、手帳の基本機能を全て使うことこそが計画といえるのです。
一方、スケジュール(予定)とは計画を実行するために、何時に何をするかを決めることです。
スケジュールを書くことで、書かれている内容について、時間を有効に使おうと何かしらの対策を打てるようになります。
また、書かれている部分と書かれていない部分が明確になり、書かれていない時間についても、効率的に時間を使う工夫を施すことができるのです。
スケジュールと予定は同じ意味です
スケジュールの4つ基本ルール
ルールとしては、次の4つがあります。
- 予定が入ったら即記入
- 1日に何度もスケジュールを確認する
- 予定の履歴を今後に活かす
- 予定が変更になったら〇〇で消す
1. 予定が入ったら即記入
学校、塾、習い事などの予定が決まったら、すぐ手帳に書き込むようにします。
特に、授業中はいつでも手帳を開いて、書きこめるように準備をしておきましょう。
提出物の締め切り日を忘れてしまう、忘れ物をしてしまう、ダブルブッキング(予定が重なってしまう)などのケアレスミスを防ぐことができます。
2. 1日に何度もスケジュールを確認する
書き込んだ予定は、1日に何度も見返すべきです。
今、自分がするべきことをその都度確認することで、予定をスムーズに進めることができます。
また、スケジュールを意識することは時間を意識することにつながり、勉強時間を確保するということでもあります。
3. 予定の履歴を今後に活かす
毎日の予定、毎週の予定、毎月の予定というものは、次の日、週、月の予定を立てる参考になります。
これらを見直すことで時間の使い方の質はもちろんのこと、勉強の質の向上にもつながります。
どの勉強にどれだけの時間を必要としたかを見れば、今後のスケジュールも立てやすくなるでしょう
4. 予定が変更になったら〇〇で消す
予定が変わってしまったときは、次の2つの修正方法があります。
- 取り消し線を用いて、変更の跡を残す
- 消しゴムや修正テープで消す
1.取り消し線を用いて、変更の跡を残す
取り消し線は下のようなかんじのもの。
5:30 部活
1本の線でもいいですが、二重線でもオッケーです。
見た目的には、修正グッズを使うほうがいいっていう人はいるかもしれませんね。
特にきれい好きの人は。
ですが、取り消し線で消すことのメリットもあるんです。
そのメリットとは消した跡が残ることです。
①のように変更したことが分かるようにしておくことをオススメします。
理由としては、それが自分の都合で変更したものなのか、他人や何かイベントのせいで変更になってしまったのかを後で分析するためです。
予定変更が自分に原因があれば、自己分析をして、自分ではなく外部のせいであれば、それは仕方のないことであったと納得できるかもしれません。
そういった場合の予定変更で、予定がうまくいかないときも確かにあるね~
それは、
- 自分の予定の管理が甘いせいなのか?
- 管理能力が追い付いていないのか?
ということです。
まずは問題意識をもつことからです!
2.消しゴムや修正テープで消す
ただ、記入スペースが足りず、修正した後新しく書けないから仕方なく消す場合や、未定であった予定が不必要な予定だとはっきり分かった場合には、修正グッズを使う方法でもよいでしょう。
予定変更前提の未確定な予定の扱い
たぶん、予定変更があるだろうなぁ・・・と前もって分かるスケジュールってありますよね。
そんなときは、それを前提として次のような書き方があります。
- 鉛筆で書いておく
- 付箋を使う
①鉛筆で書いておく
最初から鉛筆で記入しておくと、予定の変更があっても消しゴムで消すことができます。
また、予定が確定するかどうかが自分次第である場合は、「鉛筆で書いている予定は早く決定しよう!」という自分ルールを作ることも一つの手です。
②付箋を使う
未確定の予定を付箋に記入してスケジュール欄に貼ると、余分な書き込みをすることなく、また無駄に修正グッズを使うことなく予定変更ができます。
もし、日時が決まったらそのタイミングで、付箋をはずし、手帳に書き込むようにすればよいのです。
付箋は貼ってあると目立つので、未確定の予定を忘れない、すぐに確認でき、一石二鳥です。
スケジューリングの6つのコツ
次は、さらに具体的な書き方を紹介しますね!
できそうなところ、やってみたいところから手をつけてみてください!
スケジュールを立てることにおいて、次のような6つのコツがあります。
- あらかじめ分かっている予定は記入しておく
- 簡潔に分かりやすく書く
- 書く順番を決める
- 色分けして記入する
- 余裕をもったスケジュールにする
- 勉強のTPOを考える
1. あらかじめ分かっている予定は記入しておく
あらかじめ勉強以外に使う日、時間を把握することで、その週に使える勉強時間を考えることができます。
決まっている予定を先に手帳に埋めておくことで、意外と使える時間が少ないことに気づきます。
決まっている予定の例
①学校関係
学校のテスト日や、受験生なら模試や入試試験を受ける日を記入しておきます。
また、体育大会や文化祭といった学校行事もかいておきます。
②部活関係
種目によって異なりますが、平日以上に土日や祝日に、練習や大会で長時間使ってしまう部活動活動時間もしっかり記入します。
③塾、習い事関係
毎週○曜日というようにたいてい決まっている塾、習い事の予定も書いておきます。
④毎日の習慣
○時~△時は朝ご飯、○時~□時は入浴というように毎日の生活の中で当たり前にやることを書きます。
また例えば、英単語の暗記や英語のリスニングを毎日している人は、習慣になっている勉強も記入しておきます。
⑤家族の予定
定期的に家族単位での予定がある人もいるでしょう。
家族の予定が自分にも関係する場合は書きます。
例えば、毎月の月末は家族でおばあちゃんの家へ行くことになっている、毎週木曜日は家族そろって夕食を食べるなど。
関係ないけど(笑)
2. 簡潔に分かりやすく書く
簡潔に分かりやすく書く方法は5つあります。
- キーワードで書く
- 記号化・略語化する
①キーワードで書く
予定の内容をそのまま文章で記入すると、スペースをとるだけでなく読みにくくなってしまいます。
そこで、キーワードとなる名詞だけをつかって予定を書き込みます。
すると、必要な情報を削ることなく最小限のスペースで記入することができます。
さらに、文章で書くよりも名詞で書く方が時間短縮にもなるのでオススメです。
②記号化、略語化する
記号や略語を使って表現することには以下のようなメリットがあります。
メリット
- 書く手間を省ける
- 使用スペースを最小限にできる
- 一目で判断できる
- 他人に見られてもわかりにくい
ただし、自分で把握できる範囲の記号を使うことを推奨します。
どれだけ記号や略語が使いやすくても、省略しすぎるとかえって分かりにくくなる恐れがあります。
自分で把握できる範囲にとどめるか、よく使うものだけを使用するとよいでしょう。
システム英単語 → シス単
第一回全国マーク模試 →全マ模試
数学 → M(Mathematics)
英語 → E(English)
◉:塾の自習室
△:学校の教室
☐:家の自分の部屋
3. 書く順番を決める
予定を書くと聞いて、優先的に何をするかの内容を書く人が多いと思います。
もし、時間にルーズな人であれば、逆に内容よりも時間を書くという方法もいいでしょう。
そこで、予定を書く順番をあらかじめ決めておくことで、頭で整理しやすい予定になります。
①時間②場所③内容という順番がオススメです。
例. 20:10~21:30 塾 英語授業
細かいですが、「時間&場所」の情報を優先的に書いたほうが予定を読みやすくなりますよ!
4.色分けして記入する
使用する色が多いとごちゃごちゃした印象を持ち、また色ごとのルールを覚えることが面倒になってしまいます。
ですので、色は多くても4色までにしておきます。
たくさん色のペンを持ち歩くのが嫌だ、持ち替えるのが嫌だという人は4色ペンがオススメです。
色分けの例①
黒 勉強
赤 重要な提出物、締め切りが近い課題
青 試験などの重要な予定
緑 部活やプライベートの予定
色分けの例②
黒・・・家
赤・・・学校
青・・・塾
緑・・・部活
二重線や破線といったアンダーラインを引いて目立たせることもできます。
アンダーラインと蛍光ペンは相性がいいですよ!
5.余裕をもったスケジュールにする
予定を立てるとき時間をいっぱいいっぱい使って、つめつめの予定を立ててしまい、結局予定通りうまくいかないという人は多いです。
時間いっぱいにギュッと詰めて、挫折するタイプ(笑)
予定通りにいかないことは当たり前ですが、できるだけ予定通りにこなせるようになるためにも、余裕をもって予定を立てるようにしましょう。
特に予定を立てることが苦手な人は実践してみてくださいね。
①予定はざっくり立てる
予定を立てる段階で、5分や10分といったスキマ時間を想定することは大切です。
しかし、わざわざまとまった時間を細かく分ける必要はありません。
ましてや、スケジューリング初心者にとっては難易度が高いです。
例えば、
18:00~18:10 英単語
18:10~18:30 英語文法演習
といったように細かく時間ごとに決めると、英単語に時間をかけすぎてしまったとき調整しにくいです。
そこで、18:00~18:30は英語の時間 としてしまいます。
こちらのほうが、30分の中でやりくりすればよいと思えて、気持ちがラクになります。
30分の使い方はタスク管理に任せましょう!
②空き時間を作る
スケジュールを立てることに慣れていない人は、予定と予定の間に30分時間を空けておきます。
それくらい、予定と実際にギャップがあります。
このギャップに気づくためにはログをとる必要があります。
また、移動時間の前後は特に余裕を持たせておくと、後でスケジュール調整しやすいです。
③休みの日を作る
身体を休めたいと思うことは、個人差はありますが生き物としては当たり前のことです。
週に半日をリフレッシュ日として、消化すべきスケジュールの1つにしてしまうことで、精神的にも余裕をもつことができます。
もちろん、時期やそれぞれ個人のおかれた状況によっては、そんなことを言ってる場合もありますが。
2パターンの休日
以下のように休みの日を2つに分けることができます。
- 遊びに行ってもよい休日 = プライベート休日
- 休息をとる休日 = 完全休日
①遊びに行ってもよい休日 = プライベート休日
例・テーマパーク、スキー、カラオケ
②休息をとる休日 = 完全休日
例.読書、映画鑑賞、寝る
家でゆっくりするなど、遊びに行っても身体が疲れないことに時間を使います。
以上を踏まえて、自分の健康状態や予定に合った休みの日を作るとうまくいきますよ。
心をリフレッシュするほうがいいと思う人もいるかもですが、体調を万全にするほうが優先するべきでしょう。
あと、もし定期的に休みの日を作る場合は、完全休日の方が勉強に取り組みやすいです。
つまり、②の休みをスケジュールに組み込むことをオススメします。
6.勉強のTPOを考える
これなしでは受験を乗り越えられないと僕は思っています。
TPOとは、Time.Place,Occationの頭文字をとったものです。
いつ、どこで、何の勉強をするのかを考えることで、適切な位置にやるべきことを配置することができます。
例えば、1時間半というまとまった時間が確保できるとしましょう。
こういうまとまった時間では、過去問演習など少し長めの時間制限があるものに使うほうがベターですよね。
なのに、英単語の暗記など長い時間が必要のないものに使うともったいないですよね。
また例えば、過去問演習であれば、塾の自習室や家でするでしょうし、英単語の暗記なら通学、帰宅中の電車の中で行えます。
スケジューリングまとめ
1.計画 ≠ スケジュール
2.スケジューリングの4つの基本ルール
- 予定が入ったら即記入
- 1日に何度もスケジュールを確認する
- 予定の履歴を今後に活かす
- 予定が変更になったら〇〇で消す
3.スケジューリングの6つのコツ
- あらかじめ分かっている予定は記入しておく
- 簡潔に分かりやすく書く
- 書く順番を決める
- 色分けして記入する
- 余裕をもったスケジュールにする
- 勉強のTPOを考える
スケジュールに関しては、スタディープランナー・手帳でも使えます。
いきなり全部をしようとするのではなく、まずはできるところからやっていきましょう!
あと、最終的にも全部する必要もありません。
自分が必要だと思うところだけで十分です。