こんにちは!
今回は、目標の立て方、書き方について説明します。
中学生、高校生、特に浪人生を含めた受験生で、目標を立てたいけど立て方が分からないという人は意外に多いです。
目標って何かけばいいか分からないし、面倒なんだよね~♪
僕もそう思っていたときがありました。
まぁ、目標はあった方が達成度とか達成感とかめっちゃ変わりますよ!
で、社会人になってからも学生時代もそうだったけど、「目標を立てろ!」と言うのに目標の立て方を教えてくれないんだよね…
目標は勉強に限らず、何か結果を出したいときは絶対に必要なものだと思います。
目標のことがよく分からないという人のためにも、今回はできるだけ分かりやすく説明していきたいと思います。
目標ってそこまで重要なの?
目標は、めっちゃくちゃ重要です。
ないとまず成功しません。(一部のよく分からない天才を除いては)
言わば、計画作りの大黒柱です。
目標が決まらないと、 ゴールのない道をずっと走るようなものです。
マラソンをやっていて、自分がどこに向かって走っているのか、何キロ走ればゴールなのか、ゴールまで何キロ残っているか分からない状態で頑張れるでしょうか。
ゴールがないとあっちこっち道を外れて走ってしまうかもしれないね~♪
何も考えずに達成できたとしても、それは運がよかっただけな可能性があります。
これだと、次に繋がらないからその後うまくいかなくなるケースがあるんですよね。
目標には3つの種類がある
まずは、目標は大きく3つに分類します。
- 長期目標
- 中期目標
- 短期目標
①長期目標
中学生なら高校受験、中高一貫中学、高校生、浪人生であれば、大学合格やその他の試験合格が長期目標となります。
受験する人であれば、ですが。
夢がない人も安心してください。
長期目標≠夢であるので、誰でも作ることができます。
例えば、
3月8日に〇〇大学に合格する!
英検2級に合格する!
②中期目標
1か月~6か月の目標を中期目標といいます。
これは場合によるんですが、4ヶ月以上だと少し期間が長すぎるかなと思ったりもします。
目標の見直しとかしないといけないので。
定期テストや模試での点数、順位、偏差値をどれくらい上げるかを中期目標にすることが多いです。
1~3か月の範囲であれば、問題集、参考書、単語帳をこの期間内に〇周するという目標を立てます。
例えば、
1ヶ月で英単語帳5周する!
1か月後の模試で偏差値50から55アップさせる
③短期目標
1か月、1週間、1日単位の目標を短期目標といいます。
短期目標に比べてかなり具体的に書いていきます。
3つの目標の内一番力を入れるのがこの短期目標です。
面倒くさいからやらないという人がいるので、意外とここで差がついたりします!
短期目標を具体化する方法
具体的な短期目標を作るために、長期目標から順に細分化していきます。
年(長期目標)→月(中期目標or短期目標)→週(短期目標)→日(短期目標)
というようにどんどん細かく分けていきます。
さらに進んで、
日→TODO→タスク化とつながっていきます。
1日あたりの目標はTODOリストに入れてタスク化してもいいぐらい具体化されています。
例えば、下のように目標を細かくしていきます。
【1年の目標:〇〇大学に合格する】
『1年後に〇〇大学に合格するためには、まずは英語の点数を上げないと・・・
じゃあ・・・』
↓
【3ヶ月の目標:次の英語のセンター模試で120点から160点にする】
『英語のセンター模試で160点にするには、単語力が足りていないなぁ~
じゃあ・・・』
↓
【3ヶ月の目標:3か月間でシス単を使って英単語を2100個×3周覚える】
『割り算をして、1ヶ月あたりの単語数を計算しよう!』
[aside]計算
2100×3÷3=2100 [/aside]
↓
【1ヶ月の目標:1か月間でシス単を使って英単語を2100個覚える】
『割り算をして、1週間あたりの単語数を計算しよう!』
計算
2100÷4=525
↓
【1週間の目標:1週間でシス単を使って英単語を525個覚える】
『割り算をして、1日あたりの単語数を計算しよう!』
計算
525÷7=75
↓
【1日の目標:1日でシス単を使って英単語を75個覚える】
単語の習得すべきスピードは、時期や個人によって違いますので、上記の例を参考にしないように。
あくまで目標の分割のやり方の1例です。(分割に着目しています。)
僕だったら、もっと効率的で効果的なペース配分で英単語を覚えていきます。
このように分割(月数、週数、日数で割り算)して、長期目標から中期目標、中期目標から短期目標を作っていきます。
目標の書き方の3つルール
では、目標を書く上で外せない大切なルールについて説明します。
とはいうものの、細かな点なので、気にし過ぎる必要もありません。
+αぐらいに思っておいて問題ありません。
目標の書き方のルールとして、次の3つがあります。
- 自分でイメージできるくらい具体的に書く
- ちょうどいい目標を立てる
- 「~する」「~している」というように断言する形、進行形で書く
順に説明していきます。
その1. 自分でイメージできるくらい具体的に書く
目標があいまいになると計画全体が崩れてしまいます。
自分自身が目標に向かって行動でしている姿が見えるくらい具体化することが大切です。
また、目標は達成してこそ意味を成します。
達成できたかどうかを確認するとき、自分で分かるだけでは不十分です。
他の人が見ても分かるように明確な基準を設けないといけません。
つまり、できるだけ具体的に書くということです。
具体化する方法としては、次の2つがあります。
- 数値を入れる
- 固有名詞を入れる
1.数値を入れる
例えば、以下のようなことを書いていきます。
- 期限
- 点数
- 偏差値
- 順位
- ページ数
効率的に目標を達成するためにも、
- いつまでにやるのか
- どれくらいやるのか
- どの程度でクリアなのか
を決めておきます。
例えば・・・
英単語を覚える
11月までに英単語を2周する
11月:英単語をいつまでにするのかという、期限をつけました。
2周:さらに、どれくらいやるのかも書きました。
例えば・・・
次の定期試験で数学の点数を上げる
次の定期試験で数学の点数を10点上げる
10点:どのくらい点数を上げるかを書きました。
2.固有名詞を入れる
その目標を見た瞬間に具体的にイメージできないといけません。
これも、他人が見ても同じようにイメージできるようなものでないといけません。
ですので、「模試」という普通名詞よりも、「第2回全統記述模試」という固有名詞を使ったほうが、より具体的になります。
「模試」っていっても、大きく分けたとしても「駿台模試」、「河合模試」、「進研模試」、「東進模試」というように様々です。
「マーク模試」なのか「記述模試」なのかという違いもありますよね。
人によって「模試」と聞いて思い浮かべるものも違うし、「山」と聞いて思い浮かべることも違うので。
その固有名詞を知っているかどうかは置いておいて、
他人が聞いても共通認識できる「固有名詞」で具体化しておくといい目標になりますよ。
大学に合格する
大阪大学に合格する
というように志望する大学が大阪大学の場合は、単に「大学」と曖昧に書くよりも、「大阪大学」とはっきり書いてしまったほうがいいのです。
その2. ちょうどいい目標を立てる
目標は高すぎなくて、低すぎないラインで設定する必要があります。
無理に高くしてしまうと、挫折してしまいますし、低すぎると逆に自分の成長速度を落としてしまいます。
また、小さな目標をクリアして少しずつ進むスモールステップが理想的です。
スモールステップは、ベイビーステップやベビーステップということもあります。
千里の道も一歩からということです。
どんなに大きなことでも、身近な小さなことをコツコツとやっていけば、成功するという考えかたです。
ちょうどいいを見つける方法としてのSTEPは2つあります。
- ログを見て分析する
- 数値を変える
STEP1. ログを見て分析する
- 「この課題をするのにだいたいこれだけ時間がかかる」
- 「これだけ時間があればこれだけの量ができる」
といったことを手帳やスタディープランナーに書いたログ(記録)から判断します。
慣れてくると自分の力が分かり、ログを見なくても無理もラクもしない目標を立てられるようになります。
例えば、10分で数学の問題を大問を1問を解けると考えていたとします。
「よし、毎日1時間あれば、60分÷10分で6問解けるという計算だ!』
ということで、毎日少なくとも、1時間数学の時間が取れるから、目標を「毎日数学の問題を6問解く」としていました。
しかし・・・、実際は、
『やばい、1問に30分かかってしまった・・・。』
つまり、60分÷30分で2問しかできない計算になります。
その通りです!
人間の頭でも記録できると思うかもしれませんが、それはただの「つもり」です。
過信しすぎないようにすることが大切です。
ということで、STEP2へ移ります。
STEP2. 数値を変える
一度やってみた目標の修正を行います。
目標に書き込んだ
- 期限
- 日時
- 点数
- ページ数
といった数値を見直してみます。
目標が達成できないということは、どこか無理をし過ぎている可能性があります。
その場合、例えば期限を長めにとったり、目標点数の数値を低くしたりします。
逆に、目標達成に余裕があるなと感じるときもあります。
その場合は、期限を短くしたり、目標ページ数を増やしたりします。
高過ぎず、でも低すぎず。
キツ過ぎず、でもゆる過ぎない。
そのギリギリのラインを手帳やスタディープランナーから探すのが、ちょっと楽しかったりします!
例えば、さっきの続きをだと、
「毎日、数学の問題を6問解く」
から
「毎日数学の問題を2問解く」
というように、6問→2問に変更します。
あくまでも、いきなり大きな挑戦をして挫折することを避けるための目標設定の方法についてのお話です。
その3.「~する」「~している」というように断言する形、進行形で書く
目標は願望ではなく、自分がすることです。
だから、「~したい」ではなく「~する」というように言い切る表現を使います。
例えば・・・
英語のマーク模試の長文分野の問題を15点アップさせたい
これは願望ですね。
英語のマーク模試の長文分野の問題を15点アップさせる
これは断定です。
また、現在やっている最中のことでもあれば、「~している」という表現も使います。
やっていないとダメだという意識を持つことで、自分への戒めのようなものになります。
例えば、
「夜、勉強以外のことでスマホを触る時間を15分にしている」
と書きます。
なんかちょっとイヤ(笑)
逆に違和感があることによって「目標を意識する」というプラスの効果もありますよ!
その他には、動詞を使って書くこともオススメしています。
「10点アップ」よりも「10点アップさせる」と書いた方が行動に焦点が当てられているので、目標としてよりいいですね。
他人事のように扱わず、自分がやっている、という意識をもつことが大切です。
目標の見直しはいつするの?
あらかじめ、目標を見直す日を決めておきます。
目標のメンテナンス日を設ける
目標が達成できていない、または目標に余裕がありすぎると、長期目標にたどり着けないことにもなりかねません。
ですので、早めに軌道修正をして自分に丁度あった目標に作り直していきます。
そこで、定期的に目標をチェックする日を決めておきます。
週単位、月単位などチェックするタイミングを変えていきます。
チェックのタイミングですが、
- 1年の目標:新学期の始まり、新年の始まり
- 1~3か月の目標:1か月の終わり
- 1か月の目標:1か月の終わりまたは、次の月の始まり
- 1週間の目標:その週の終わりまたは、次の週の始まり
というように、立てた目標で行動する「始まり」と「終わり」に行います。
どちらかというと「前回の目標を継続するのか?」それとも「変更するのか?」というところに重きを置いています。
例えば、1週間の終わりに「目標の見直し」&「継続or新規の判断」を同時にしてしまってもオッケーです。
小分けするよりも、一緒にやってしまうほうがラクだと思います!
目標のメンテナンスの例.
例えば、
『最初の目標では「3か月間でターゲットを使って英単語を2100個覚える」だったのに、実際は「2か月間でターゲットを使って英単語を1200個覚える」になってしまった…..。どうしよう….。』
こんなときは、前で話した、数値を変えるを使ってみます。
『1か月700個覚えればいい計算だったが、600個しか覚えられなかった…。
自分のできる量が分かってきたから、残り2か月で600×2=1200個覚えよう….。
これならいけるはず、やってみよう!』
あとはひたすら、メンテナンスの日に見直して、修正のくり返しです。
ここまで一般的な「目標」についてお話してきました。
さて、ここからは、手帳やスタディープランナー関連の目標の話をしていきます。
目標管理と手帳・スタディープランナー
手帳やスタディープランナーには、記入スペースがあれば、必ず目標を書くようにします。
基本的に手帳やスタディープランナーを開いたとき、見たときに「目標」を見るようにします。
目標の書く場所は年月日によって変わるので、次のようなことを意識してみます。
- 今年の目標は開きやすいページに書く
- カテゴリーによって基本フォーマットを変える
- 付箋に書いて手帳に貼る
①今年の目標は開きやすいページに書く
目標というものは、モチベーションに一番かかわるものです。
ですので、手帳や製本されたスタディープランナーを開いたときは毎回確認できるように、開きやすいページに書きます。
オススメの場所を3つご紹介します。
- 見返し(おもて表紙の裏側)に書く
- うら表紙(おもて表紙の反対側)の裏側に書く
- 長期目標専用ページに書く(メモページを長期目標専用のページにします)
②カテゴリーによって基本フォーマットを変える
基本的には各タイプの基本フォーマットの空いているスペースやメモ欄に書きます。
目立つ場所に書いていた方が目標を目にする回数が増えるので、使用するページの左上に書いてあるとより効果的です。
年間、月間、週間、日間のフォーマットのカテゴリーごとに、オススメの記入場所があるので紹介します。
- 長期目標はイヤリー(年間)タイプ、またはメモページに書く
- 短期目標の1か月の目標はマンスリー(月間)タイプに書く
- 短期目標の1週間の目標はウィークリー(週間)タイプに書く
- 短期目標の1日の目標はウィークリー(週間)タイプで1日ごとの欄、またはデイリー(1日)タイプに書く
基本フォーマットについては、
で詳しく紹介しています。
③付箋に書いて手帳に貼る
手帳のページのタイプによらず、どんなページにも大きめの付箋を使うことで、目標を書いて自由に貼ることができます。
付箋は小さいサイズの手帳やスタディープランナーを使うときに重宝しますね!
目標についてのお悩み相談
よくある、目標についてのお悩みを解決します。
目標が浮かばないとき
1週間くらいできれば、ハードル低めの短中期(1ヶ月くらいの)目標を作ります。
例えば、
『とりあえず、古典文法の問題集をやろう!
今日2ページできたから、2日に2ページを目標にしよう!』
↓
1週間にだいたい6ページ~8ページできた!
↓
【1ヶの目標:古典文法の問題集(全30ページ)を1周しよう!】
というかんじで、目標の細分化の逆をします。
「目標の細分化」が割り算であれば、その逆は掛け算です。
「目標の数値の掛け算」とでも呼んでおきましょう。
あくまで、何を目標にすれば、いいか分からないという場合です。
やらないより、やったほうがいいという考えです。
理想は、もちろん長期目標からの細分化です。
最終的な結果を出すために目標があるから、当然のことです。
目標が1つに絞れない
安心してください。
目標は2つ以上作ってしまっても大丈夫です!
むしろ複数あったほうがより早く、確実に次の大きな目標に近づくことができます。
1週間の目標がたくさんあり、達成できればそれだけ早く大きな目標に近づけるということです。
目標をたくさん作って、結局1つも目標を達成できていなかったら、意味がありません。
目標のレベルや量の設定には気をつけましょう。
欲張りし過ぎないように注意ですね。
ライバルを目標にする
目標は、最終的なゴールのために細分化していった目標だけではありません。
ライバルを使えば、また違った目標として有効に働きます。
勉強は基本的には自分との勝負ですが、やる気アップやモチベーションの維持のため他の人と競うのも1つの手です。
ライバルには次の3種類があります。
- 短期ライバル
- 中期ライバル
- 長期ライバル
それぞれのライバルに適任がいるので、ご紹介します。
①短期ライバル
今の自分よりも実力がほんの少し上の人です。
短期目標と同じで短い期間の中で追いつけることが理想です。
って思えるくらいの人をライバルにします。
②中期ライバル
実力関係なく、同じ目標を持った人です。
もっと具体的に言えば同じ志望校の人です。
点数や偏差値にこだわらず、長期目標を達成できるかどうかを競い合います。
アニメでもよくあるライバル関係。
③長期ライバル
今の自分よりも実力が上の人です。
一生かかっても手が届けなさそうな人を選びます。
友達や知り合いだけでなく、憧れの有名人や歴史上の偉人をライバルにしてもオッケーです。
追いつけなくてもよいのです。
まぁ勝てなくてもいいですからね!
目標の基準を明確にして自分に厳しくなろうと思う人には、イチローいいかもしれませんね!
目標の立て方・書き方まとめ
目標は3種類ある
- 長期目標
- 中期目標
- 短期目標
書き方の3つのルール
- 自分でイメージできるくらい具体的に書く
- ちょうどいい目標を立てる
- 「~する」「~している」というように断言する形、進行形で書く
目標の振り返りのタイミング
- 1年の目標:新学期の始まり、新年の始まり
- 1~3か月の目標:1か月の終わり
- 1か月の目標:1か月の終わりまたは、次の月の始まり
- 1週間の目標:その週の終わりまたは、次の週の始まり
手帳。スタディープランナーに書くときのポイント
- 年の目標は開きやすいページに書く
- カテゴリーによって基本フォーマットを書く
- 付箋に書いて手帳に貼る
目標のお悩み
- 目標が浮かばないときは、とりあえずやりたいことをやる
- 目標は複数あってもいい
3種類のライバルを使う
- 短期ライバル
- 中期ライバル
- 長期ライバル
それにしてもポイントたくさんあるね…
初めのうちは、難しく考えすぎず、短期目標から慣らしていくといいですね!
ただ、受験真っ只中のときは、そうは言ってられないですが(笑)
なんか「目標」ってスモールステップを身に着けるための道具みたいだね♪
おもしろい!